2002〜2007年に在胎23〜25週で出生した早産児を対象にした調査で、こんな結果が出ています。
就学時には約6割が通常学級を選んでいた。けれど9歳になった時点で、そのうち20%が支援学級に変更していた(野口聡子・豊島勝昭, 2019)。
この数字を見たとき、「そっか。支援学級への変更もあるんだ」と思う自分と、「うちもしっかり考えなきゃダメかもな」と少し身構える自分がいました。
なぜ「9歳」なのか…。
就学したばかりの1〜2年生の頃は、周りとの違いがまだそこまで表面化しません。勉強も生活も、みんな手探りだからだと思います。
でも9歳、小学3〜4年生あたりから変わってきます。
授業の内容が抽象的になるし、周りの子たちが「自分と人を比べる」年頃になる。本人自身も「できる・できない」に気づき始めてくる。
うちの息子もこの時期あたりから、今までなんとも思っていなかった「みんなと同じようにできないこと」に、本人がちょと気づき始めていたように思います。妙に頑張りすぎて疲れてしまったりとか。
「特に算数は支援学級の方がいいのでは」という迷いがありました。
このとき親として一番悩んだのは、
「通常学級で授業についていけるのか、この時間は息子のためになっているのか」
という点でした。
通常学級には、
同年代の刺激が多い。これによって発達が促され良い影響を及ぼすこともある。
「できないこと」を努力や周り人の協力で乗り越える経験ができる。
というメリットがある一方で、
支援学級には、
本人のペースに合わせた学び方ができる
「比べられて傷つく」場面そのものを減らせる
という良さがあります。
正直、どちらが正解ということはないと思っています。今回の調査結果のように、6割が通常学級を選び、その中の2割が9歳前後で環境を変えているというのは、「多くの家庭が同じタイミングで同じように迷い、実際に軌道修正している」ということの裏返しでもあると思います。
「変える」ことは失敗じゃない
この数字を見て一番救われたのは、「就学時に通常学級を選んだこと」も、「9歳で支援学級に変えること」も、どちらも間違いではないという事実です。
早産児の発達は、おそらくその子によって本当にペースが違います。就学時点でのベストな選択が、3年後にはベストでなくなることもある。逆に、9歳で支援学級に変えたことで、本人が驚くほど伸び伸びと過ごせるようになるケースも少なくないと思います。
大事なのは「最初に決めた環境をずっと守り続けること」ではなく、「その時々の本人の様子を見て、環境を選び直せること」なのだと思います。
迷っている方へ
もし今、同じように「このままの環境でいいのか」と悩んでいる方がいたら、伝えたいのはこれだけです。
就学時の選択が、一生の選択ではない
9歳前後で見直しが入るのは珍しいことではない
変えることは「後退」ではなく「調整」
答えが出たわけではありませんが、同じ悩みを持つ方の参考に少しでもなればと思い、今回まとめてみました。
手先の器用さや、空間認知、学習面などなかなか表面上に出ない遅れは、それはそれで悩みますよね…
でも、なんとかなる。なるようになる。


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