NICU/GCUノート②

超低出生体重児

NICU/GCUにお世話になっていたとき、看護師さんが多忙な中、ノートを書いてくれていました。精神的に傷ついていた私たちに寄り添って下さり、感謝しきれない気持ちでいっぱいになりました。なぜなら、NICUの中で一緒に小ぃさな赤ちゃんを見つめてくれていて、共感してくれていることを感じられたからです。誰でも、「自分の子どもだけ」と思うと不安が高まりますが、経験者から話を聞くとなぜか安心して臨めることがあります。そこで、同じ境遇に合われた方々の不安が少しでも軽くなることを信じてことのノートを共有したいと思います。前回の続きで21日目~45日目になります。小ぃさな赤ちゃんたちが繋ぐ家族同士の輪を大切にしたいです。

21日目~45日目まで

 NICU19日目で眼が開いた後に、「口元も早く見える顔が見たいな~」って思い続けていて、NICU31日目にして人工呼吸器が外れ、口元がはっきり見える顔と初対面して感動!やっぱり口元があると、表情から情動がダイレクトに伝わってきます。逆に親の表情から情動に気づき、反応する能力はあかちゃんの頃に磨かれるそうです。そして、手足の動きも徐々に活発になり、表情と体動の組み合わせで子どもが何を感じているのかを考えたり性格を想像したりして保育器の前で至福の一時を感じていました。
 また、眼底検査が始まると同時に未熟児網膜症の心配する日々が始まりました。そんな中、NICU34日目にしてカンガルーケアのはじまりはじまり!カンガルーケアでは「安らぐ声」「心地よい肌と肌の触れ合い」「香りの交換」などポジティブな多感覚体験をすることで、母子共に豊かな時間を過ごすことができます。生まれて1か月以上してからやっとのことで抱っこができることになったのです。抱っこというよりは、胸にちょこんとのせる形になりますが。正直この時は何かあったらどうしようという怖さの方が強く、喜びもありましたが心配の割合が大きかったのを覚えています。
 この時期は退院したかみさんは自宅から電車でNICUへ通い始めました。まだ、帝王切開した傷が痛むこともあるし、精神的にもかなり不安定だったにも関わらず。母親は無事を祈り、できることはしなきゃと子どものために強くあろうとすると同時に心も体もかろうじて保っているくらい弱くなってきています。そして、この葛藤の中で混乱しやすい状態にあると思います。子どもとNICUで会えている時間はあれこれ考えなくでいいので心を落ち着かせたりできる反面、自宅で一人になると自責の念へ反芻へ。無理に励まさないで、しっかり寄り添って話や愚痴を聞いてあげることができるといいかもしれません。この当時もっと自然にゆとりをもって、かみさんとこのような接し方をしてあげれれば良かったと思いましたので、お父さんたちにはゆとりと思いやりをもって自然体で支えてほしいです。
 そして、NICU38日目にして1000g到達ゆっくりですが、じわじわ大きくなっていきますからね。

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